【HNML】#9 あの日食べた玉子焼きの味を俺たちは忘れない公開しました/あとがき

2022年02月04日 19:00

ハローニューマイライフ第9話『あの日食べた玉子焼きの味を俺たちは忘れない』更新しました!

この記事はネタバレを含むため1〜9話を読んでからご覧ください。

今回はいつも以上に長いです。

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表紙のこと

表紙イメージ解説

今回は高良・加藤・小堀メイン回だったのでこの3人の表紙にしてみました。

部活見学回ということもあり『中学時代の部活の格好をする現在の彼ら』です。

高良は美術部、加藤は硬式テニス部、小堀は吹奏楽(というよりマーチング部っぽいのはキャラについてで後述)のドラムメジャー。

現時点でまだサイト上で公開できていないのですが昨年秋に描いたハロウィンイラストの時といいこの子たちはこの手のイラストは結構ノリノリだよな…wと思いながら描いてました。
描いてて楽しかったです。

背景は色々な部活に挑戦する彼らの線画イラストを散りばめようかなと思っていたのですがちょっとごちゃごちゃし過ぎてしまう気がして過去のコマから抜粋したものを散りばめてみました。
第1話から登場しているものの、放課後一緒に過ごしていたのは初日だけということもありこれといった活躍のなかった小堀。
彼のコマを探すの地味に苦労しました…w

高良はベレー帽とエプロン、そして平筆。
ハロニューピンクとハロニューイエロー(とわたしが勝手に呼んでいる色)でちょっと画家風に。
わたし自身も美術部という名のオタク部出身なので美術部に対して勝手に『オタクっぽい』とかそういうイメージがついてしまうのですが、実際はちゃんと美術を学んでる美術部があると思いますし作中の高良の発言は高良とわたしの勝手な偏見です。すみません。
ちなみに高良は3話で着用してる謎のTシャツのキャラクター(VTuber)が大好きなどこに出しても恥ずかしい立派なオタクです。

小堀はイメージカラーが青なのでなんとなく黄色系の衣装が似合いそうとこの色合いに。
青と黄色の組み合わせが好きなんです。
手前より目立ってしまった。ちょっと反省。まぁこの回の主役みたいなもんだからいいか。
結構可愛く描けたので気に入っています。
この絵を描くにあたりドラムメジャーについて調べてたのですが、学生で男性のドラムメジャーってあまりいないんですね…絶対かっこいいのに・・・!
加藤と小堀とで中央に向けて手を伸ばす構図にしたかったのですが基本的にこのバトンは右で持つもの。
でも敬礼してる時だけは左で持ってるので『じゃあこの構図でいこう』となりこのポーズになりました。
初めは上に掲げてたので無理があるなと思いやめたのですがバトンが高良で隠れてしまった…!w

加藤は赤い髪ですが青が好きという隠れ設定があるので(勿論赤も好き)ユニフォームは青、何から何まで青なんじゃちょっとアレだなということでラケットは青いラインがあしらわれたオレンジ色に。
本編で『飽きたってか燃え尽きた』と言っている通り中学時代はそこそこまじめにテニスをやっていたのかもしれません。
ちなみにテニスラケットは3D使ってます。

描いてみての感想

キャラクターがキメ顔してるイラストへの抵抗感がすごかったのですが(なんだか恥ずかしくてw)、リハビリで描いてたハロウィンイラストを経て、また落描き等をTwitterであげるようになってから最近は結構普通に描けるようになってきた気がします。

今回はポスター風なデザインにしてみました。
個人的にはもう少しごちゃごちゃさせたかったかなと思いつつ、結構気に入ってます。
楽しそうでいいな、みたいな。
ちょっとレトロなアニメ塗りのチュートリアルを見たので見よう見真似でやってみました。
ちょっとレトロポップ感出たかな。出てたらいいな。

カラー表紙は今後もできるだけ継続していきたいなと思います。

おまけ:小堀と加藤の全身版

後ろの二人の全身版(加工無し)。

珍しくちゃんとレイヤーを分けて描いてました(小堀と加藤もそれぞれ分けて描きました)。
6-8話の表紙は見えてるところを見えたまま描いてた…ようはレイヤー分けせずに描いていたんですが後になって後悔したんですよね…ということで今回からはちゃんと手前と後ろで分かれる構図になる時はキャラ別に描こうかなとなりましたw

すごくどうでもいいですが最近になってやっっっと無理せずに7頭身キャラが描けるようになったんですよ…
今まで手癖だけで描くと6頭身…酷いと5頭身とかになっちゃってたのでだいぶ成長できたかなと(ラブレターの鈴本が全身映ってるシーンが5頭身だったwwwww)。
Twitterでもぽろっと書いたのですがリアル男性の平均頭身は7.2だそうです。
みんなスタイルいいなおい…

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話のこと

サブタイ『あの日食べた玉子焼きの〜』について

今回のサブタイはふざけ過ぎではあるものの、個人的にはこれしかないなみたいなそんなタイトルになりました。
元ネタは特に意識してなかったものの結果的にあの花〜ですが、わたしはあの花をあの花をちゃんと観た事がない…(最終回だけ見て泣いた記憶はある)

ちなみに高良の玉子焼きは全員で責任持って食べました(主に高良が)。

サブタイが長過ぎてサムネ作り直しました。
回によってサムネの表示がなんか違う!という方はお手数ですがブラウザのキャッシュクリアをしてみてください。

裏テーマは『いつか戻ってきたい話』

サブタイの由来にもなるのですが、今回の話は描くにあたって個人的なテーマがありました。

いつか戻ってきたい…読み返したくなるような話

ささやかなほのぼの日常回ではあるものの、これからの高校生活、また卒業後…なんかふとした時に高良たちが思い出すような1日になるのかな…みたいな、そんなことを考えながら描きました。

わたし自身は高校入る前からもう部活を決めていたので部活見学とかしたことがないのですが()今となっては『あ〜もっと色々見て回ればよかったなー(結果として同じ部活に入るとしても)』と思いました。

高良たちにとってはどうなるかわからないですが、わたしにとって高校生活は9割が部活を占めていたんですよね。
部活って良くも悪くも酸いも甘いも青春を代表する要素の一つじゃないですか。
『何かを新しく始めたい』と願う、自他共に認めるTHE普通男子・小堀もまた部活を通して何か新しい自分を見出そうとしているー…でも自分はまだ何に興味があるかすらわからない・・・
学校外で何かの活動をしている子もいますし、遠藤の言う通り部活に入ってるから偉いとかはないと思う。
けど、自分も部活に入っていながら部活でキラキラ輝いている子を見るとなんか憧れてしまうというか羨ましく思ってしまう、そんな時期がわたしにもありましたー…

今後小堀たちが何の部活に入るのか、そもそも入らないのか、新しい自分を見つけることができるのか!?は、本編で見届けていただければと思いますw

この話ができた経緯

そもそもなのですが、結構前のあとがきに書いていた通り6話のあとすぐ日咲の回に入る予定でして、今描いてる週のエピソードそのものが存在してなかったんですよね。
日咲の掘り下げに入るにはちょっと早すぎるということでエピソードを1週間分後ろにずらすことになり、7-8話と今回の9話、そして次回以降の数話が追加された形になります。

なので部活見学回は当初の予定ではそもそもなかった…

のですが、結果的にこの話は今後の話を加味しても入れてよかったというかないと困る回になったのではないかなと個人的に思います。

小堀も今後色々エピソードがあるのですが、それにしてもまだ8話までの本編だけ見ると謎の多い子…
放課後一緒に過ごすでもなく、登場シーンも少ないし、数少ない登場シーンは大体ニコニコしている…あまり表情が読めない・・・!
ここは一回ちゃんと小堀がどんな子なのかわかるような回を挟んでおきたいな、と生まれたのがこの回でした。
あと純粋にわたしが部活見学に憧れがあった…w

わたしの創作スタイルだとキャラクターが好き勝手動いてくれるので産むのにはあまり苦労のなかった話ですがとにかく課題の多い回でした。
課題については各部活の項目にて。

料理研究部

新キャラ、というかクラスメイトが2人登場。
キャラについては後述。

本当はプロットで『やっぱり美味しいものが食べたいよね〜』等、なんで料理研究部に来たかという小堀のセリフがいくつか入っていたのですがカット。
ただ来たかった、興味があった、それでいい…

金曜日・月曜日と色々な部活を一人で回っていた小堀も何となく男子一人では入りづらかった模様。
ちなみに3人に玉子焼きを教えてくれた先輩は副部長です。

タイトルにもある玉子焼きを作るパートですね。
高良は見栄張ったり相手を貶めようとすると(2話のVS日咲等)失敗する残念タイプなようです。

加藤は自分ができないと自覚していることをわざわざ人前でやらない(恥をかきたくない)タイプなので不参加。
ただそのせいで高良の玉子焼き食わされる羽目になった可哀想な人。

小堀は何でもまずは挑戦してみる!という、結構行動派タイプ。
自分が普通であることを自覚している分、可能性を広げようと奮闘するタイプなのかなと思いました。

オチが結構わかりやすいかなと思いつつ、それぞれの性格が出たのでいいかな…と、開き直って『おやくそく』で〆させていただきました。

わちゃわちゃしてるシーンは描くのが大変ですが楽しいですね。

ゲーム部

加藤のターン。

7話の部活紹介でゲーム部に興味を示しつつプロ志向じゃめんどくせーと言ってたものの、そうは言ってもゲームが好きなら…と、多分小堀が部活見学に付き合ってくれた加藤に気を遣って連れて来たんだろうな…と思いながら描きました。
まあ小堀本人もゲーム好きですしね。

加藤がゲーム好きというのは2話から度々出てくるのですが、彼のゲーマーガチ度を出す回になりました。

ここはすっっっごく悩みまして…
加藤たちが勝つのか、先輩たちに負けるのか。
どちらのパターンも脳内シミュレーションしたのですがわたしの脳内に存在する加藤のゲームガチ度は多分油断してる先輩になら余裕で勝てるレベルだろうと踏み、勝たせる方向にしました。
仮に負けて『悔しがる加藤』ってのを本編に出すのはこのタイミングじゃないな…みたいなのもあったり。

こういう主人公側が勝つか負けるかの描写ってすごく難しいですよね…
これは個人的な悩みなのですがあんまり『カッコいい彼ら』を進んで描きたくなくて、主人公だって挫けるよね卑屈なとこ出ちゃうよねみたいな人間味のある展開の方が個人的には好きなんですよね。
が、負けるのは加藤が許さなかった…。こいつはそういうやつだ。負け試合はしないタイプだ。

ゲームの勝敗の結果は作者都合で悩みに悩んだものの、加藤というキャラを考えるとなるべくしてなった結果なのかなと思いました。

映像研究(アーティスティック)部

これは描きながら一人うわああああああってなってたのですが、わたしが高校時代に所属していた部活(漫研)の解釈をかーなーりひん曲げて描いたものになります。
勿論そのまんまじゃないですし先輩方は本当に素晴らしい作品を作る凄い方々だったのですが…部活全体の意識レベルはこんな感じだったよなという意味でモデルにしました。

あと高良たちが見せられてる映研の動画はわたしが高校2年生の時に描いた漫画がモチーフになってます。
くっっっっっそ黒歴史。

わたしは意気揚々と漫研に入った1年生の時、今描いてるような漫画が好きでそういう漫画を描いていたのですが部活方針的にあまり受け入れられるものじゃなかったんですよね…
部活の方針がプログレ系というかアート系というか…今の言葉で言うとエモいというか……なんかそういう情緒にうったえかけるような作品が求められているというか・・・

まぁ少なくともわたしだけ悪い意味で浮いてた。
ので、2年生に上がってから見よう見まねで『なんかちょっと考えさせられる風な暗い漫画描いとけ』みたいなノリで描いちゃった恥ずかしい作品がありまして。
自戒を込めてその作品を映研の作品ということで出してみました。
セリフはちょっと違うのですが自分の世界がどうのこうのというあんな感じのことを言わせていた気がする…本当に恥ずかしいwwwwwwwwwww

実際にわたしが高校生の時に作った作品なのである意味痛々しさに一番リアリティがあるなと自分で納得しながら描きました。
別にわざわざこんなことあとがきに書かなきゃ知られることはないはずなのですがあとがきは全部書かないと気が済まない…w

これと別に悩んだのが高良のキレポイント
彼が『言われたら言い返さないと気が済まない性格』なのは作者は知っているのですが読者から見たらどの程度そういう性格してるのかというのを図るのが難しかったです。
1話でいじめっ子に言い返してるシーンしかり、日咲に余計なこと言ってるシーンしかり…高良ってこういうやつだよなーみたいなところを出してはいるつもりなのですが、作者の理解度(これからの展開も全部把握してる)と読者様の理解度(今出てる情報しか知り得ない)は違うものなので読者様との高良へのイメージの乖離が生まれないかちょっと心配なシーンでした。
このシーンに悩みすぎて原稿作業が一旦ストップしてしまったりして。

高良は・・・こういう奴です(開き直り)

弓道部

作画の項目で後述しますが弓道場は自作3Dです。

わたしは弓道経験者じゃないので、弓道警察に怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしながら描いてました
とりあえず”新入部員のいる部活感”を出したく、『レクチャーを受ける後輩と先輩』を描いてみたりしてあまりこう…まだめちゃくちゃガッチガチにはやってないちょっと緩い時期という感じで描きました。

そもそもなんですうと遠藤が弓道部なのかというと特に深い意味はなく、わたしが高校時代に仲良くしてもらってた友人が弓道部だったからとかそんな理由ですね…。
なんで弓道部にしちゃったんだろう…と後悔した回でした()

フォロワーさんから『遠藤普通の子じゃん!』というお声をいくつかいただきました。
普通の子だよ!!!!!!!
とはいえ1話の時点で結構やらかし発言をしてるので(主に日咲に対して)、男子は意外とちゃんと見て(聞いて)るんだなーと思いながら描いてました。
高良も3話で『ちょっと毒舌な子』と評してますもんね。

高校入学前から既に弓道部で頑張り始めている女子ふたりに対し、憧れや羨ましさのようなものがある小堀。
励ます(?)遠藤と応援するすう。
高良組は日咲組と違ってあまり男女一緒に行動を取るタイプではないですが、高良が中心になって付き合いの生まれた5人なので描いててなんか楽しかったというか、『なんかこういう関係、いいよね』みたいに思いながら描いてました。

ベンチ

統括ですがこの回は場面転換がめちゃめちゃに多い回でした…

  1. 食堂
  2. 料理研究部
  3. ゲーム部
  4. 映像研究部
  5. 弓道部
  6. ベンチ

…6場面!!!!!過去最多!!!

最後のベンチは部活動見学を終えて最後に一息ついてる3人のシーンです。

小堀の告白をきっかけに、こんなこと思ってても恥ずかしくて口には出さないよなーみたいなことを『応える』形でぽろっと言う加藤、そして高良。

描きながら恥ずかしさむずがゆさのようなものがありつつも、小堀は可愛い女の子見たら可愛いって言うし、嬉しいことがあれば子供のように喜ぶしでこういうことも素直に『楽しかった』と伝えられる子なんだろうなと思いました。

タイトルの『ハローニューマイライフ』の名の通り、小堀もまた新しい自分を探し見つけていくのだと思います。

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作画のこと

ページ数とコマ割り

ページ数は過去最多の31ページとなりました。
また奇数になってしまった…

プロットの段階では『場面転換が多いし50ページ越えるかも…』なんて思っていたのですが意外とそんなことはなくて一安心w

コマ割りは最近はなるべく大ゴマを遠慮なく使っていこうという意志を持ってやってます。
ページ数の規定とかないからね、自分が苦しむだけ…()
2話とかに比べるとだいぶ読みやすくなった…と、思いたいですね・・・

今回は場面転換が多かったので、いかにテンポ良く、それでいて各シーンの見せ場をちゃんと見せていくかにかなり悩まされました。
3D背景をぐりぐり動かしながら…w

作画スピード

今回は約1ヶ月かかりました。

12月末からコマ割りとセリフ打ち込み、そして弓道場の3D制作に取り掛かり、1月5日から作画作業に入りました。

1月めっちゃくちゃ体調崩しまして、結構な頻度で寝込んでおりました…
純粋に描き込み量が多かったのもあるのですがこんなに時間かかったのは体調不良が主な原因な気がします。
健康大事・・・。
体調不良がなければあと1週間くらいは短縮できたんじゃなかろうかと思っております。多分。

ここ数話は2〜3週間に1本描き上げていたので久しぶりにすごく時間がかかったように思います。

今回も3Dもりもり使ったよ

今回自作した3Dは

  1. 家庭科室の生徒用調理台(IH)
  2. ゲーム部のヘッドセット
  3. 弓道部の道場

です。
家庭科室とゲーム部の部室は教室(自作)のベースを使い回しています。
最初に出てくる食堂は2話で登場した自作のものです。

家庭科室の後ろにある棚や冷蔵庫や手洗い場、ゲーム部のパソコン類、映像研究部の部室全部は素材を購入・ダウンロードし使用させていただいております。
便利な時代だなあ…

弓道部の道場は、わたし本当に弓道のこと何も知らないのでとにかく寸法から何から全部調べて作りました…ので、寸法やものの位置・サイズは合ってる・・・はず。

ヘッドセットはいつか作りたいと思っていたのでこれを機に3パターン作りました。
今回出てきたいかにもゲーミングデバイス!って感じのヘッドセットと加藤が普段愛用しているヘッドセット、加藤が普段使っているヘッドホン。
イラストの加藤がつけてるのが加藤のヘッドセット(未登場)、3D人形がつけているのが今回出てきたヘッドセット、右下のが加藤が使ってるヘッドホン(Twitterにあげてるイラストでは度々登場)です。

毎回書いてますが全部手描きするよりは作った方が早いんでね、へへ。

そんなこんなで今回も3Dに大変助けられた回でした。

ちまちました素材作り

今回は『誰も見ないだろ…』というところもちょっとこだわって作ってみました。

加藤の紙パックジュースと部活勧誘のチラシ3パターン。

中身自体はフリー素材使いつつデザインしたものになります。
こういう細かい作業が作品のクオリティを上げる…✨とかなったらいいんですけど完全に自己満足の世界だなと思いました。
こういう細々したものは着手前は面倒臭いのですが作り始めると楽しくて時間忘れてしまうんですよね…

AGEXのチャンピオン画面。

知ってる人は知ってるA●EXというゲームが元ネタとなっています。

これはもうASSETSのフリー素材をフル活用して作ったので、自分で描いたというか作ったのはチャンピオンのロゴが表示される枠?と円?っていうんですかね、それだけですね。
デスボックスくらい描けよって話なんですがこれに至ってはトランクケースの3Dモデルを流用する手抜きっぷり…でもそれっぽく見えません・・・?w

元ネタが存在するものってどこまで似せていいのかちょと難しいですよね…パクリとは違う、パロディ…いやオマージュ的な・・・

主人がA●EX好きでよくやってるので、ゲーム部に入った時小さく出てるそれっぽいセリフとか(あいつミリ!とか)を教えてもらいながら描きました。 

禁断のタイムラプス

禁断の原稿のタイムラプスを公開したいと思います。
ハロニューはこうやって作られてる!という記録ですね。
見る人によっては幻滅させてしまうかもしれませんが、本ッッッ当に3D頼りの作画となっております。

念の為言い訳しておきますと、イラストでは3Dデッサン人形あまり使わないですよ〜(大きなデッサン崩れがないかの確認等には使いますが)。
全く何も描けないわけではないんだよ!ということをアピールしておきます…w
背景は本当に全く描けないけどね!!!!!

今回は本編最初のページ(表紙が1ページ目なので2ページ目)と、3Dフル活用した12ページ目のタイムラプスを撮りました。
2ページ目のタイムラプスはちょっと長めのものとなっております。

2ページ目

12ページ目

デッサン人形はあらかじめ自分の絵柄…デフォルメに近い形に変えたものを素材登録して使用しています。
主要キャラのデッサン人形は身長や体型を変えたものを個別に作ってあります。

原稿用紙の周りにあるドット群はトーン作業用のカラーパレットになります。
こっからスポイトで色をとってグレースケールレイヤーに色を塗って、トーン化しています。
例えばブレザーは70、加藤の髪は40…といった感じです。
数字はただの濃度です。
濃度50をトーン化するとドットがなぜか四角になってしまうので最近は50だけトーンレイヤーを使用するようにしました。
トーンレイヤーの場合はちゃんとドットが丸くなってくれます。
トーン分けが面倒なので滅多に使いません()。

デッサン人形のポーズもなるべく近しいポーズをあらかじめとらせておいて(ポーズ素材も大量にDLしてる)、あとはキャラの癖を入れてみたりして自分で調整しながら描いてます。
ただ突っ立ってるだけのデッサン人形を使ってキャラクター同士や背景との距離感を測るだけに使ったりすることもしばしば。

デッサン人形はカメラのパースとかでだいぶ歪んでしまうので(頭が斜めに伸びてしまったり)その辺はそのままトレースするのではなく自分の絵柄でちゃんと調整してあげます。
3Dを使いつつちゃんと自分の絵で描く…みたいなことを意識しながらやってます。はい。

時短に命かけてるのでプライドなんていうものはとうの昔に捨てました。
これがハロニュー作画作業の時短の秘密でした。

全体的な作画のことについて

今回はセリフのあるキャラクターの数が本当に多かったです。
ゲーム部や映像研究部なんかは後述しますが今後も出てくることになったのでキャラデザを割とちゃんとするようにしました。

そして、今回はいつも以上に表情やら仕草やらは丁寧に描くことを心がけました。
今までの自分の作品じゃちょっと考えられないんですけど、最近とても有難いことにフォロワー様からキャラクター描写を褒めていただく機会がありまして『見てくれてる人は本当に細かなところまで見てくださっている…こりゃ気が抜けない!』と改めて気合が入ったのもありますw

背景で手抜いてる分ちゃんとキャラクター力入れて描こうかなと思いました。

そんなこんなでキャラクターの表情や仕草なんかにもこだわりを入れてみたので探していただけると嬉しいです。

キャラについて

今回は新キャラも何人か出てきたので、小ネタと共に紹介できればと思います。主人公らは最後に。

クラスの女子

多々良心愛(たたら ここみ)

きゃぴきゃぴ女子多々良さん。

わたしの手持ちの資料の中に『座席表』というものがあって、そこに高良のクラスメイト全員分の名前と簡易キャラ設定をまとめているのでそこから抜粋したいと思います。

通称たらこ・ココア(読みはここ”み”) 食い意地がはっているが痩せ型で巨乳

とのことでした。

性格は割とフレンドリーでちょっとふわふわした女子っぽい感じの女子(好きな子は好きだし嫌いな子は嫌いそうな)を目指したらこんな感じになりました。

食いしん坊さんなので料理研究部に入部。
特に今後の本編での活躍は予定しておりません。
たまにひょこっと出てくるかもしれません。

小川美玖(おがわ みく)

ぽっちゃり系女子 痩せれば美人 大人しくあがり症

高良にとって列を挟んだ右隣の席の女子です(ちなみに彼女の右隣は井川)。

元々はポッチャリ同士姫愛蘭と仲の良い女の子…という設定で生まれた子なのですが、フレンドリーの権化・姫愛蘭からはともかくとしてこの子自らが姫愛蘭と仲良くしてる姿が想像できない…ということでこの設定は無くなりました。

部活の先輩

元々この回だけに登場させる予定で作ったキャラだったのですが漫画描きながら謎に掘り下げが進んでしまい、いつかのエピソードで再登場する予定の先輩たち。

なんでか主要キャラである高良たちよりビジュアルが濃ゆい面々です。

料理研究部:真田夢千賀(さなだ ゆめちか)

料理研究部副部長。3年生。
体育コース在籍。
小堀たちが部活見学しにきた時部長はたまたま不在だった。

元々は幼少の頃からずっとやっていた柔道で活躍していたが、2年時に怪我により引退。
しばらく塞ぎ込んで荒ぶる時期もあったが、自分の柔道をずっと応援してくれていた料理研究部の部長の料理に救われ『料理は人を救う!』と、自身も料理研究の道に踏み出した。

現在は穏やかで情に厚い、そして熱い性格。

元々可愛い女の子キャラにしようと思っていたのになぜかラブレターの直ちゃんが脳裏にちらついてしまい、直ちゃんをモデルにしたキャラクターになりました(直ちゃんも料理上手でいつも倉野の弁当を作っていたという設定があった)。

ゲーム部:櫻井類(さくらい るい)

ゲーム部部長。3年生。
進学コースに在籍。

フレンドリーな性格で人脈が広く、笹川兄とも仲が良い。
後輩の面倒見も良く、慕われている。
成績優秀なので先生からの信頼も厚い。
ハイスペックぽっちゃりさん。

ゲームをがっつりやるようになったのは高校に入ってからだが腕前はかなりのもの。
前線に出ることもあるがどちらかといえば采配が得意。
加藤のゲームの腕前・采配に惚れ込んだ。

映像研究部の部長・美馬とは謎の因縁があるらしい。

ゲーム部のシーン描いてた時はなんとなく描いてたのですが、やたらに掘り下げが進んでしまったためなんと今後本編のメインストーリーに再度登場予定です。

美馬葵(みま あおい)

映像研究部部長。3年生。
芸術コースに在籍、美術専攻。

部内ではカーディガンをプロデューサー巻きにしているが普段は普通に羽織っている。
ちょっと癖が強めだが、独特な世界観を持っており部活の後輩からは尊敬されている。
美馬と女子2人が3年生で、あとの男子3人は2年生。
同学年の人には『変わり者』として認識されている。

プロ意識と美意識が高く、何事にも本気で取り組み追求する。

ゲーム部の櫻井とは因縁があるようで、同じくプロ意識を持っているゲーム部が話題に出ると過剰に反応する。

このキャラクターもはじめは『なんか偉そうな嫌味っぽい癖強そうなキャラ』とだけ考えて描いていたのですが掘り下げが進んでしまい、本編のメインストーリーに再登場予定です。
乞うご期待(?)。

佐久間結衣(さくま ゆい)

弓道部部長。3年。
進学コース在籍。

吉川と遠藤が憧れる先輩。
オンオフの切り替えがすんごい。
部活外、休憩中は後輩にベッタベタに甘いが部活中は鬼先輩と化する。らしい。

櫻井と同じクラスで、学級委員もやっている。

 

高良組

吉川すう

前回8話で高良に一目惚れしていたということが発覚したすうさん。

高良を見ると赤面する。どんな高良を見ても赤面する。

春休みから弓道部の練習に参加してるせいか、最近腕に筋肉がついてきたらしい。

遠藤沙耶香

お節介女子。

なんでかすうにはやたら甘い。
男子のことは名字呼び捨てで呼んでいる。

強引な性格で多方面から嫌われがちだけど友達のことは大切にする子だよ、友達のことはね。

今弓道部1年生の中で最も期待されているらしい。
佐久間先輩にも可愛がられている。

今回の話でちょっと印象が変わったとの声をいくつかいただきました。

高良律

ここ3話くらい出番というか活躍が控えめな本作の主人公

彼の高校デビューは本当に成功したのか!?
今は現状に満足したのか特に面白い動きをしてくれたりはないですが今後ちゃんと動いていくのであたたかく見守ってやってください。

人当たりいい風な感じを演じていますがまだまだ本質的なところは変わっていない高良。
言われっぱなしで黙っていられない残念な子。
煽り耐性はかなり低め。

前回に引き続き特記事項なしです。がんばれ主人公!

加藤伊月

最近なんでかフォロワーさん人気が高くなってきた加藤
7話あたりから加藤推しの声をちょくちょくいただくのですがなんでだ…何かしたっけ…。

キャラの掘り下げというか理解度としては高良と同じくらい進んでいるので描きやすいキャラではあります。
ビジュアルは相変わらず作中ダントツで描きやすい。

やっとゲーマーらしいところが出せました。
いつも余裕そうな薄ら笑いを浮かべている可愛げのない奴ですがゲームが関わると結構色々な表情を見せてくれる子。

中学時代はテニス部に所属。意外にも(?)運動部出身。
この辺の話も今後のエピソードで触れていきたいと思います。

あまり言及するとネタバレになりそうなので彼の本質についてはまだ触れないでおきたいと思います。

小堀大輝

今回やっと彼のエピソードが出せました🎉

作中最も普通男子な小堀です。
初日は一緒に放課後を過ごしていたものの、それ以降は一人部活見学に勤しんでいました。

以前キャラクターのカラー設定を作った記事『作中最も描き辛いキャラ』と書いていたのですが撤回します
今回の話を描きながら、作者の中でもだいぶ理解度の進んだキャラクターです。
今までニコニコ顔ばっか描いてた上出番もそんなになかったのでどんな表情をする子なのかいまいち掴みきれていなかったのですが、9話を描きながら『あぁこの子はこんな表情をするんだな』という彼の本質的な部分が見えてきた気がします。
今ではだいぶ描きやすいキャラ上位に来るまでに…!(現状一番描き辛いのは戸浦になりましたw)

中学時代は吹奏楽部、というよりマーチングよりな部活に所属していました。
楽器はホルンを担当していましたがあまり上達せず。
人柄で評価されドラムメジャーに抜擢された過去があります。
と言っても部活自体が結構ゆる〜いところだったのでそこまで力を入れていたわけではない模様。
なので本人も『夢中になって頑張っていた』というほどの思い入れのある活動ではなかったみたいです。

小堀は高良や加藤に比べるとだいぶ素直で、多少恥じらいもありつつ感動したこと・感激したこと…プラスの感情を口に出せるような子。
高良と加藤はそれにつられて自分も言っちゃおうかな?言ってもいいかな?なんて思うんだろうな…と思いながら今回の話を描いていました。
一番穏やかな性格でありつつ、何気に一番積極的な性格をしている小堀。
高良と加藤を笑顔でぐいぐい引っ張っていってくれる子になってくれたらいいなぁ・・・と、親目線でそう思いました。笑
実際どうなっていくかは彼次第なので作者もまだわかりません。

彼にまつわる大きめなエピソードが今後あるので、今後とも小堀をどうぞよろしくお願いいたします。

 

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作品作りへの姿勢の変化やキャラ愛とか

すごく身内話なのですが、昨年12月末にフォローしてくださった某フォロワーKさん、そしてKさんの愛のあるハロニュー布教によりKさんのご友人お2人が新たにフォローしてくださり最近この御三方に非常に良くしていただいております。

この御三方も創作界隈の方でとても面白い作品を描かれる方々でして、毎日刺激を受けている日々なのですが(いつかどこかのタイミングで紹介させてください)なんかこう…

すごく作品やキャラを褒めてくださるんですよね・・・

今までのあとがきにもある通り、結構マイナス思考に陥って筆が進まなかったり数字が気になってネガティブになって…ということがしょっちゅうだったのですが、9話はそういうのがあまりなかったんです。

というのも、声を大にして布教してくださったり、このキャラのここが好き!と直接言っていただける機会が増えて自信につながったというのがあります。

そこは謙遜しとけよ!って話ではあるんですけど、『好き』を伝えてくださる方に対して『いやいや自分の作品(キャラ)なんて〜』と言ってしまうとその人の感情をも否定したことになってしまう・・・!
ので、ここはもう素直に、本当にありがとうございます!これからももっと精進します!と更に気合いを入れていきたいと思いました。

自分はキャラクターの作り方がちょっとなんか上手く言えないんですけど独特?というかなんか変で、わたし自身どのキャラが人気が出るかとかよくわからないまま描いてるんですよね。
人気を意識していない…なんて言い方をしたらちょっとカッコいいんですがそういうのとも違って、勝手にキャラクターが動き回るのでそれをそのまま描いてるだけというか…。

このキャラをかっこよく見せたい!とかいい子に見せたい!みたいなのが無くて、ありのままの姿を描きたい
人に嫌われそうな性格だったとしても、そのキャラを形成するものは隠さず出していきたいみたいな。

実際高良なんかは主人公なのにすんごく好き嫌い分かれるキャラですし、主人公としてどうなのよって思ってる方もいるかもしれない…

そんな感じなので、このキャラが好き!って言われると全部驚いてしまう。
え!このキャラのどこがいいんだろう!!みたいな。
勿論多少の性格の良し悪し(この子は優しい子、この子は性格キツい子、等)は意識して描き分けするようにしていますが、あとは自分で設定をつけてあげたというよりはキャラが勝手にそういう子になっちゃったみたいな感じなので、好きって言われると『おぉ、このキャラはこんなところが魅力的だと思われているのか』と人に言われて初めて気づくみたいなことが多い。

9話の作画中Twitterで息抜きの落描きを上げることが多かったのですが御三方にはほぼ毎回コメントをいただいておりまして、自分の知らなかったキャラクターの魅力に気づけるようになったんですね。
で、そういうのを知って自分の中でキャラクター愛が強まったなというのを感じました。

例えば最近『加藤可愛い』と言っていただくことが増えたのですが、わたし的には『加藤はあまり人に隙を見せようとしない可愛げのない子』だったので、え、加藤って可愛いんだ!?そう言われたらなんか可愛く見えてきたかもしれない???と思ったり…w

そんな感じでたくさん褒めていただいたりかまっていただいたこともあり9話は作画、主にキャラクターの表情描写に俄然力が入りました。

こういうあたたかい言葉が力に変わるんですね…

また、9話をアップして初めて『小堀が好き』というコメントをいただきました
小堀、今まで出番少なかったとはいえ多少は出ていたのに一回も好きって言われたことなかった…!w
それが名指しで好きと言っていただけるようになって、わたし自身も『ちゃんと小堀の魅力が出せたのかな』と自信につながりました。

最近はキャラクターを褒めていただける機会が増えたので、自分のやり方は多分自分の作品に合っているんだと思うことにしてこれからも精進していきたいと思います。

お気に入りの一コマ

今回のお気に入りの一コマは悩みに悩んだのですがこちらで…

わちゃわちゃしてるこのシーン。
タイトルにも繋がってるのでこれかな、と。
加藤が肩震わせて泣くほどの味だった玉子焼き…いつかみんなふとした時にこの光景を、味を、思い出すんでしょう。

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まとめ

2022年一発目の更新でした。
1月中に公開できなかったのが悔やまれる・・・

最近は体調崩しがちなので更新頻度が落ちるかもしれません。
また、10話はプロットから練らないとなのでほぼ0からのスタート…!原稿作業着手までちょっと間が空いてしまうかも。
でも漫画描きたい!ハロニューの続き早く描きたい!というモチベーションは今も高まり続けているのでなるべく早く出せたらいいなと思います。

Twitter(@d__mrkm)にてラクガキも頻繁にアップするようになりました。
よろしければフォローして見てやってください。
近々サイトのPICTページにもまとめたいと思います。

次回はついに10話…二桁に突入・・・!
これからもハローニューマイライフをどうぞよろしくお願いいたします。

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むらかみ / 村上乃司

英国で妊娠出産を経験し、それを元にした体験レポを書いてます。現在は日本在住。
元漫画家志望で受賞歴・掲載歴あり。今は趣味と時々お仕事でイラストや漫画を描かせていただいています。
最近は漫画背景に使用する3D制作のお仕事も。

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