【HNML】#13 だけどね公開しました／あとがき

2022年12月15日 19:00

2022年12月14日

ハローニューマイライフ第13話『だけどね』更新しました！

この記事はネタバレを含むため1〜13話を読んでからご覧ください。

記事目次

表紙のこと
話のこと
キャラについて
- 遠藤沙耶香
- 穂村炎
お気に入りの一コマ
まとめ

表紙のこと

表紙イメージ解説

今回はすうさやだけの表紙にしました。
主人公が映ってない表紙ははじめてですね。

この二人は連載当初は『高良から声をかけて仲良くなった』と言うことで高良組の一員としていたのですが、現在高良組は高良・加藤・小堀と普段一緒に行動してるこの3人のことを指しています。

高良から声をかけて仲良くなった(すうさんが一目惚れした)ことに変わりはないものの、基本的にこの二人は女子二人で過ごすことが多い印象。
高良とは仲いいけど加藤や小堀とは別にそこまで…普通のクラスメイト、普通の友達みたいなイメージです。

…ということもあり、9話は高良組、10話は日咲組が表紙を飾りましたが主要キャラであるこの2人が表紙に出てきたことって6話・8話・12話のような全員集合イラストの時しかなかったのでした。
今回はこの2人が活躍(暴走)する回だったということもありこの二人を表紙にしてみました。

ルームウェアでくつろぎながらガールズトークをする二人なイメージです。

普段あまり使わない淡いパステル風カラーを採用。

描いてみての感想

普段と違う夢かわ〜な感じにしたかったのですが…夢かわイラストが特段好きというわけでもないので()これで良かったのかな？正解が見えないな？？？という形になってしまった感が否めない。

最近の傾向として、基本的に表紙には時間かけたくないのでシンプルな感じでいきました。

“夢”かわかどうかはわからないですが可愛くは描けたんじゃないかな…と思うことにします。

おまけ：タイムラプス

毎回絵のサイズ感に悩むのですが、全体を入れようと思って縮小しまくってたら最終的にだいぶこぢんまりしてしまいました。

話のこと

サブタイ『だけどね』について

これは言わずもがな作中のセリフからです。

補習組

実は補習組の話は丸々1話使う予定でいました。

2話時点で『学力テスト』の存在が語られており、それでかつ4話で学力テストの実施、赤点には補習の存在を伝えている。
なので2話描いてる時から補習回は絶対に描くつもりでいました。
そして4話中鉛筆転がしで乗り越えようとして悲惨な結果になった日咲やまぁぼちぼち自信のある高良、10話では赤点取った3人の話や戸浦のずば抜けた学力、12話でも高良組の学力テスト結果、そしてテスト勉強など…テストと補習にまつわる話に触れていたんですね。

こんだけテストと補習のことを書いておきながら補習回すっ飛ばすわけにもいかなかったので4ページに収めて描くにとどまりました。

そんなこんなで本来は9話のようなわちゃわちゃ回になる予定でした。
だったのだけど、これを挟むことにより少しずつ動いてきた高良と日咲それぞれの抱えるものやこれからのこと、話の流れに水を差してしまうような気がして4ページにまとめることになりました。

本当は穂村以上のバカ(新キャラクラスメイト・女子)がいたりしたのですがそれもカット…
いつか出してあげられたらいいけどどうかな…

本音としてはクラスのわちゃわちゃ回を描きたくてしょうがなかったのですが流れを変に止めてしまうのも良くないと思い、12話でカットした日咲とすうさやの会話や高良組と日咲組男子のあれこれを丸々カットしたのと同様に、今回もカットしました。
かなりの英断だったかなと…

穂村に関してはメインキャラではないものの今後井川のエピソードで関わってくるので今のうちにちょこちょこ登場させています。
元々レギュラー予定の子だったからね…

日咲 VS 遠藤(＆吉川)

これはもう本当に悩んだ。

実は初稿では8話の時点で協力するか否かの答えを出していました。
久我原が協力できない旨伝えたあとに、日咲も協力できないと伝えていた。
しかも久我原もびっくりなくらい強気な回答をしていた。

13話内のモノローグで『あーいうのって協力する☆とか言ったら言ったで〜』とあるのですが、8話の初稿ではあれをもうちょっと棘のある言い方で遠藤と吉川に直接伝えてたんですね。

以下8話初稿の日咲のセリフ抜粋

もしあたしが高良くんのこと好きだったらどうするの？
(協力要請に対して)そういう風に頼まれちゃうとさ、言われた側は断るのが難しいと思わない？
高良くんと話すだけで「協力するって言ったじゃん」とか「すうちゃんの気持ち知ってるでしょ」って言うんじゃない？
恋路の協力するために友達関係まで遠慮するようにはなりたくないし…自分の信念覆してまで協力はできなかな

・・・だ、だいぶ強気だ…！！！

もうバチクソすうさやと喧嘩する気でいるよこの人…！！！

でもこれは紛れもない日咲の本音ではあるものの、高校デビューして何らかの『新しい自分』を目指している日咲がこんなわざわざ芽生えかけた友情関係を自分からぶっ壊しに行くことするだろうか…？と考えたら『グッと堪えるのではないか』という結論に達しました。
のでボツに。

多分ここでバチクソやりあってくれた方が楽しかったのですが()、日咲の芯の部分をじっくりよく考えた結果…8話では協力要請に対する答えを保留にし、あくまでも遠藤と吉川と仲良くなりたい日咲でいることを選びました。

で、徐々に広がる罪悪感、12話でついぽろっと高良の秘密の1つをバラしてしまい反省、高良の独白を受け、彼女の中で何かしらの心境の変化及び『日咲の目指す新しい自分』のためにも遠藤・吉川の協力要請を改めて断る…という流れになりました。

バチクソやり合う展開の方が個人的には燃えるのですがこっちの方が自然というか、なるようになったのかなと思います。

ちなみに8話が月曜日の話、13話が金曜日の話です。
1週間彼女なりに考えて出した答えがこれなのかな。

話の構成とか

これも悩みました。

すうさやに協力できない旨伝える
すうと友達になる
補習

になる予定でした。

が、補習回をそんな長引かせないことにしたのと、補習回は補習回で小さな引き(井川と穂村のくだり)が必要だったので順番を入れ替え補習回を冒頭に持っていくことに。

それと、次回14話も金曜日の話(高良視点)が続くのですが13話と14話を一緒にするか別の話にするか悩んでいた。

自販機コーナーでの女子の会話プロットは全部まとめてあったので、冒頭に持っていくか補習の後に持っていくかで悩んでプロットの整理をしていたところ操作を誤って全て消してしまったので泣く泣く全部書き直しました。130行分くらい。しんどかった。
しかもシーン増えた(弓道場のシーンが追加になった)のに明らか行数が減っていた。
何か肝心なセリフが消えてしまっているのではないかという気がしている…。
(プロットをNotionのデータベースにまとめているのだけどページ間の移行方法がわからず消してしまった上戻せなかったんです)

当初は吉川が日咲のあとを追いかけてきたシーンで13話を終える予定だったのですが、そのあとの会話シーンを14話に持っていくと今度は14話がどえらく長くなってしまったので結局日咲と吉川のシーンも『女子回』として13話にまとめることにしました。
結果33ページに。
毎回ページ数が増えてるのは一体どういうことだ…？

まぁなんとか綺麗…かどうかはわからないですがいい塩梅にまとまったのではないでしょうか。

そんなこんなで同時進行で進めていた14話もプロット終わってるどころかコマ割りもセリフ打ち込みも済んでいるので早く着手したいですね。
多分このあとがきが公開される頃にはそこそこ作業進んでるかもしれないです。

悩み

すうさんの『一目惚れ』をどこまで掘り下げるか。

一応高良とすうが出会った時の話自体はあるのですが、それをわざわざ描く必要はあるか…？というところで悩んでいる。
本編に出すのか、番外編やおまけ程度のものでいいのか、いやそもそも描く必要がないのか…？

わたしは割と好きになる過程とかそういうものをじっくりねっとり描くのが好きではあるものの、すうさんは本人が認める通り『一目惚れ』なんですよね。
一目惚れにも何かしらきっかけだったりキュンポイントがあるとは思うのですが、ただ本当に『わ！イケメン！(かわいい！)』とかで一目惚れってパターンもあるじゃないですか。
なんかそれを言語化する必要ってあるのかなあ？っていう気もしていて…
ただ、『惚れた理由』がわからないとキャラに感情移入しにくかったりもするのかな？という不安もあったりして…
すごく悩ましいんですよね。

現状まだ答えが出ないですが、いつか高良とすうさんの出会った瞬間の話を描く日が来るかもしれないし来ないかもしれない。
しばらく保留しておきたいと思います。